「情報と調査」128号から
【朝鮮半島の危機に臨む米陸軍情報組織の近況】
知られざる在韓米軍・第501軍事情報旅団
陸上自衛隊幹部学校・元戦史教官 高井三郎
米国は、政府及び軍の情報組織を挙げて北朝鮮側の動向察知に努めている。特に陸軍情報保全軍(US ARMY Intelligence & Security Command:INSCOM)隷下の第501軍事情報旅団(501th Military Intelligence Brigade:501MIB)は、在韓米軍の他、米太平洋軍司令部(ハワイ)及び国防総省にも情報を上げるという重要な役割を果す。なお、陸海空軍から成る在韓米軍(USFK) の司令官、カ-テイス・M・スカパロッテイ大将は、国連軍(UNC)、米韓連合軍(CFC)の各司令官を兼ねている。